日本刀 ¤ 薩摩打刀拵 - Japanese Sword SATSUMA GOSHIRAE -
薩摩打刀拵(つなぎ入り)
- 全長
- 125cm
- 刀身長
- 76.0cm
- 刀身反り
- 1.0cm
- 元幅
- -
- 先幅
- -
- 元重
- -
- 時代
- 幕末頃 (約150年前)
- 国
- 薩摩(鹿児島県)
- 鍔
- 鉄地竪丸形千鳥図鍔
- 縁頭
- 鉄地波千鳥図縁頭
- 目貫
- なし
- 寸法
- 刀身長・反りはツナギ寸法
- 正価
- 売却済
薩摩特有の丸い返り角、でっぷりとした栗型、長く刃側に軽く反った(内反り)柄。誰が見ても薩摩示現流の拵と分かる、貴重な一振。鉄地で無骨な装いの縁頭は、荒波に銀象嵌で波千鳥を描く。鍔もまた同柄で金銀に色分けされた千鳥が飛び、通常では脇差用と思える小ささ。腰の高い縁頭と小さな鍔は、薩摩拵独特の姿で迫力満点。目貫は元々付かず、鮫皮の代わりに黒漆を塗り込めた柄木に同色の柄糸を誂える。黒漆塗りのやや太めの鞘には、丸い形をした返り角がつくが、本来不用意に帯から抜けることを防ぐはずの角も、薩摩示現流では抜けやすいように先を丸めた、正しく一撃のための物。刀は抜かずに、まずは鞘のままで戦ういう、他にはない流派ならではの産物といえる。黒呂鞘は百年以上の歳月で艶をなくしているが、当時の面影を重視される方には貴重な一振。
近年発行された「薩摩拵」調所一郎著には、示現流から薩摩拵の特徴まで詳しく掲載されている。珍しい拵専門の書である。(好評販売中)