日本刀 ¤ 剣 ¤ 村正 - Muramasa -
村正
Ken / Muramasa
- 長さlength
- 19.4cm
- 反りsori
- 0.0cm
- 目釘穴mekugi
- 1個
- 元幅
- 2.5cm
- 先幅
- 2.5cm
- 元重
- 0.6cm
- 時代
- 古刀 室町後期 大永頃(1521年)
- period
- late Muromachi (1521)
- 国
- 伊勢(三重県)
- country
- ise
- 刃文
- 互の目乱れ
- hamon
- gunome midare
- 地鉄
- 板目
- jigane
- itame
- 帽子
- 小丸
- boshi
- komaru
- はばき
- 金着一重
- habaki
- gold foil single
- 外装
- 黒呂鞘堅木柄拵・白鞘
- mounting
- kuro rozaya katagitsuka koshirae / shirasaya
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- sold
徳川家が忌避したことであまりにも有名な村正。そのため、数多くの村正銘が消されり、改銘されたことは周知の通り。しかし事実は多少異なるようで、徳川家康は村正を大変好み、徳川家に代々引き継がれてきた歴史がある。巷にある村正の銘が消された理由は、徳川家と同じ刀を持つなど恐れ多いと配慮しての事と云われる。
しかし、妖刀伝説や様々な逸話で、村正の名をより一層知らしめたのは事実。その斬れ味は本当に素晴らしかったと云い、有名どころでは西郷隆盛も村正を所持していた。
本作は初代在銘で、その中でも大変珍しい両刃の剣。伊勢の村正は室町後期、千子派の祖で、最も位列の高い最上作。高低差のある刃文が特徴で、本作も孫六のような三本杉風の互の目乱れを焼き、銘がなくとも村正と分かる特徴的な出来。地鉄は練れた板目肌で、僅かに柾目が交じり、中央が若干くびれた体配は元幅と先幅の差がなく、古い時代の凛々しい剣の姿をしている。茎は拵合わせのため削られるが銘は全て残り、刀身の磨上もなく大変貴重。玄人受けする地刃は、是非一度見て頂きたい。古い拵は黒塗りに金で紋様をあしらい、堅木柄に鍔や縁頭は角で渋く仕上げる。真っ直ぐな剣の拵ながら僅かに反りを付け、端から見ると短刀拵にしか見えない。所持する喜びを堪能できる一振。保存刀剣鑑定書附