日本刀 ¤ 刀 ¤ 棟/国家作 金象嵌)表/所持稲葉勘右衛門尉 裏/天正十三十二月日江本阿弥磨上 ¤
棟/国家作 昭和五十八年二月
金象嵌)表/所持稲葉勘右衛門尉 裏/天正十三十二月日 江 本阿弥磨上
Katana / Mune / Kuniie saku Showa 58nen 2gatsu jitsu
Kinzogan)
Omote / Shoji Inaba Kan-emon no jo : Ura / Tensho 13 12gatsujitsu Go Hon-ami suriage
- 長さ / cutting edge
- 71.2cm
- 反り / sori
- 2.05cm
- 目釘穴 / mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.05cm
- 先幅
- 2.35cm
- 元重
- 0.75cm
- 時代
- 昭和58年(1983年)
- period
- showa (1983)
- 国
- 東京都葛飾区
- country
- tokyo
- 刃文
- 丁子乱れ
- hamon
- choji midare
- 地鉄
- 小板目
- jigane
- koitame
- 帽子
- 一枚
- boshi
- ichimai
- はばき
- 金着二重
- habaki
- gold foil double
- 外装
- 白鞘
- mounting
- shirasaya
- 正価
- 売却済
- price
- sold
吉原国家は東京都指定無形文化財保持者で無鑑査、全国刀匠会の会長を務める。初代国家から三代目にあたり、祖父国家との混同を避けるため本名の荘二をつけて荘二国家と呼称されている。本作は国宝「稲葉郷」を刀身はもちろん銘振りまでもそっくり写した傑作。詰んだ板目肌には地景働き清涼。直調の刃文は匂口深く、小足が無数に入って細かな働きを見せる。物打ちから焼き高くなって一枚帽子となるところは本歌の郷を彷彿とさせる。茎には稲葉所持銘と本阿弥光徳の金象嵌を入れ、吉原国家銘は茎棟に切る念の入れよう。地刃はもちろん体配から茎まで忠実に再現した技量は、やはり並大抵ではない。研ぎ上がり、白鞘入り。
- 国宝 『稲葉郷』 -
郷は正宗十哲の一人で越中住。その作は正宗に比べて鍛えが細かく詰んで、刃文は沸が細かに深くついて明るく冴える。
稲葉勘右衛門尉(美濃清水城主)が所持していた郷に本阿弥光徳が磨上げて金象嵌銘を入れた。
徳川家康が五百貫で召し上げ、享保の頃は津山の松平越後守が所有していた。現在は東京都某氏蔵。
参考図譜 こちらが本物の稲葉郷です。