日本刀 ¤ 刀 ¤ 備前国長船住春光作(十郎左衛門尉) ¤ 中上作・業物 ¤
表/備前国長船住春光作(十郎左衛門尉) 裏/天文十年三月吉日
Katana/
Omote / Bizen koku osafune ju Harumitsu saku (Jurozaemon no jo)
Ura / Tenbun 10 nen 3 gatsu kichijitsu
- 長さ / cutting edge
- 73.0cm
- 反り / sori
- 2.6cm
- 目釘穴 / mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.05cm
- 先幅
- 2.2cm
- 元重
- 0.7cm
- 時代
- 古刀 室町後期 天文十年(1541年)
- period
- late muromachi(1541)
- 国
- 備前(岡山県)
- country
- bizen
- 刃文
- 互の目丁子乱れ
- hamon
- gunome choji midare
- 地鉄
- 板目に杢目
- jigane
- itame ni mokume
- 帽子
- 小丸
- boshi
- komaru
- はばき
- 金着二重
- habaki
- gold foil double
- 外装
- 黒家紋影蒔絵鞘金工拵・白鞘
- mounting
- koshirae & shirasaya
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- sold
数代居る春光のなかで、最も名高く上手と言われるのが十郎左衛門尉春光。末備前には祐定や勝光、清光などの著名工がひしめくが、春光は作刀数が少ないのか数をあまり見ない。本作は2尺4寸を超える長寸で反り深く、出来抜群の優刀。互の目丁子乱れ刃文は逆がかった匂い出来で、飛焼きなどを交えてにぎやか。地鉄は詰んだ板目と杢目で疵気もなく、帽子は小丸で深く返っている。茎は錆色古く、貴重な裏年期は天文十年。特徴的なタガネは十郎左衛門尉に間違いなく、鑑定書にも個銘の添え書きがある。拵は黒呂鞘に影蒔絵で熨斗紋が散りばめられ、時代なりの傷み補修痕はあるが若い鞘に比べて風格十分。鐔は藻柄子宗典の合戦図で、鷺図縁頭に獅子図目貫、小尻金具には龍図。黒糸の柄前もしっかりしている。誰が見ても健全な春光は、自信を持ってお勧めできる。業物。保存刀剣鑑定書附。