Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 7.0cm 横/width 6.7cm 厚み/thickness 0.5cm 重量/weight 120g 正価/price 売却済-sold-
鉄拐仙人は中国の代表的な八仙人の一人。魂を肉体から分離させる「離魂の法」を修得していた仙人である。
本作の口からはき出されているのが、鉄拐仙人の魂である。
元々は立派な体格の鉄拐であったが、ある日、老子に会うために出かけることにし、門弟に
「私の体はここに置き、精神(魂)だけで出かけていく。七日間は体をそのままにしておくように。七日たっても私が戻らなければおまえの気の済むようにせよ。」
と堅く言いつけ出かけていった。命じられた門弟は、大変母親思いの男であった。鉄拐が出かけた後、郷里から母親が危篤だとの使いが来る。しかし「七日間は待たねばならぬ。」と必死になって日の過ぎるのを待った。毎日、鉄拐の様子を見ていた門弟は、呼吸もせず、蛆がわき、死臭の漂っているその体を見て、六日目、腐ってしまった体を裏庭で荼毘に付してしまった。
困ったのは七日目に戻ってきた鉄拐である。
「なんと、戻るべき体がないではないか。これでは、人間界に戻ることは出来ない。」
困った鉄拐は裏手の竹林で見つけた乞食の骸にもぐりこみ、何とか人間界に戻ってきたのである。鉄拐仙人の図柄の多くが、ひどくみすぼらしい姿で描かれる事が多いのはこういう訳である。