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赤銅地山椒図目貫 - Shakudo ji Sansho -

赤銅地山椒図目貫

縦/height 1.4cm 横/width 5.0cm 厚み/thickness 0.6cm  正価/price 売却済-Sold-

山椒の歴史は古く、縄文時代の遺跡から発掘された土器の中からも山椒の果実が発見されたという。山椒は秋になると、赤く熟した果皮がはじけて中から黒い種子が顔を出す。本作はちょうど秋の頃のこのような様子を表している。山椒は古名を「ハジカミ」という。薬草としての役割の他に、厄除け・魔除けの意味で用いられることも多く、山椒の赤・強い香り・トゲとすべてが魔を寄せ付けない要素となり、庭の垣根に植える家も多かった。刀装具の古くからの画題とされているのは、このような意味を持っていたからであろう。本作、典型的な美濃金工で、協会の鑑定では江戸時代中期~後期に造られた目貫とされる。状態も良く、美濃金工独特の丁寧な透かしと高さを持ち、もう一時代古く見えるのだが・・・。特製の落とし桐箱に納められている。日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書附。

古事記の神武東征でイワレビコが歌った久米歌の一部
「みつみつし久米の子らが垣本に植えし椒(はじかみ)口ひひく吾は忘れじ撃ちてしやまぬ」
- 天皇の御稜威(みいつ)を負った久米の軍勢の、その家の垣の元に植えた山椒(さんしょう)があるだろう。口にいれると口中がヒリヒリするが、そのような敵の軍勢の手痛さは、今も忘れない。今度こそ、必ず撃ち破ってやろう。-

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