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赤銅七々子地桜図(吉野川筏)縁頭 - Shakudo nanako ji Yoshinogawa ikada -

赤銅七々子地桜図(吉野川筏)縁頭

縁縦/Fuchi.height 3.75cm 縁横/Fuchi.width 2.2cm 縁厚み/thickness 1.3cm
頭縦/Kashira.height 3.2cm 頭横/Kashira.width 1.8cm 正価/price 売却済-sold out-

南北朝時代より吉野には木材や鉱産物が豊富にあり、これらは京畿の各地に送られた。需要の拡大に伴い、材木を筏に組んで吉野川を下る筏業が盛んだったという。吉野山に位置する金峯山寺(きんぷせんじ)の本尊は蔵王権現(ざおうごんげん)で、蔵王信仰の御神木は「桜」である。満開の桜を見ながら、筏師達は無常を感じていたのだろうか。
詩画帖「五條十八景」より第六景「芳野川筏」(吉野川)
「薄筏千章(はくばつせんしょう)、津(しん)を問はんと欲す。落花流水、杳(よう)とし垠(ぎん)なし。蒿師(こうし)は恨むに堪え、羨(うらやむ)むに堪え、送り尽くす、年々芳野の春。」
 多くの木をつなぎあわせた筏(いかだ)が今やっと渡し場についた。はるかに流れる吉野川に桜の花が限りなく散りゆく。筏師は世を恨まず、人をうらやむこともなく、毎年毎年、吉野の春を楽しみながら悠々と過ごしている。
<概要>
 五條十八景(ごじょうじゅうはっけい)は、詩と画からなる1冊の詩画帖で、五條およびその周辺の風景のうち、風光明媚なものが18景描かれています。 詩は宝永年間に紀州の文人、祇園南海 (ぎおん なんかい)が詠んだもので、約100年後の文化年間に、初代五條代官を勤めた 河尻甚五郎(かわじり じんごろう)が 三井丹丘(みつい たんきゅう)に命じてこの詩をもとに画を描かせました。また、書や跋文(ばつぶん=あとがき)は老中首座の 松平定信や大学頭(だいがくのかみ)の 林述斎(はやし じゅっさい)、寛政の三博士とよばれた尾藤二洲(びとう じしゅう)や 古賀精里(こが せいり)、 柴野栗山(しばの りつざん)、江戸後期の三筆の一人、市川米庵 (いちかわ べいあん)らの筆になるものです。[五條ユースフォーラムより]

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