刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅磨地雷雨稲妻図縁頭 - - Shakudo migaki ji Raiu Inazuma zu
- 縁縦/Fuchi.height3.85cm
- 縁横/Fuchi.width2.4cm
- 縁厚み/thickness1.2cm
- 頭縦/Kashira.height3.4cm
- 頭横/Kashira.width1.9cm
- 正価/price売却済-sold-
黒々とした赤銅磨地に雨を思わせる彫りを刻み、金象嵌厚く雷をあらわした縁頭。通常の雷文から稲妻のように足が伸び、激しい雷雨の様子が想像出来る。平安中期、清少納言の枕草子に見える雷は「雨ふりて、神もおどろおどろしう鳴りたれば」「名おそろしきもの、・・・いかづちは名のみならずいみじうおそろし」「せめておそろしきもの、よるなる神」「神のいたくなるおりに」と表現されており、雷は神が鳴らすものと思われていたことがわかる。また、いかづちに於いては「名前だけでなく、とても恐ろしい」と書いている。このように雷や稲妻に畏怖の念を抱いていた人々。本作の美しい赤銅と金の調和には古来人々が恐れ崇めた「いかづち」を見ることができる。