日本刀 ¤ 脇差 ¤ 加藤綱俊造之 (長運斎綱俊) - Japanese Sword TSUNATOSHI -
表銘/加藤綱俊造之 裏銘/文化十一年二月日
Wakizashi / Kato Tsunatoshi koreo tsukuru
- 長さ
- 39.4cm
- 反り
- 1.1cm
- 目釘穴
- 1個
- 元幅
- 2.7cm
- 先幅
- 2.2cm
- 元重
- 0.7cm
- 時代
- 新々刀 文化十一年(1814年)
- 国
- 奥州米沢(山形県)→ 武蔵(東京都)
- 刃文
- 濤瀾刃風の乱れ刃文
- 地鉄
- 小板目
- 帽子
- 小丸
- 茎
- 生ぶ
- はばき
- 金着一重
- 外装
- 赤銅七々子地鶴図一作拵・白鞘
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- 正価
- 売却済
刀身を見ても、拵を見ても唸るほどの良い出来。加藤綱俊は初代、長運斎綱俊の初期銘で、当時は備前伝の第一人者と呼ばれ、また、津田助廣の濤瀾刃を写して名を馳せる。水心子正秀門に於いて、固山宗次や細川正義などと共に、最も人気のある刀工の一人。体配は脇差ながら適度な反りを持ち、この時期はやりの古刀のような上品さ。刃文は独特で、大波を描いたような濤瀾刃風の乱れ刃文。谷間には丸い飛焼きを焼いて、波飛沫に見立てている。匂口は締まって刃中明るく、詰んだ小板目肌で鍛えは上等。茎は生ぶで裏年号も切られ、貴重な若打ちは長運斎の受領前。さすがに上作刀工だけあり、まったくスキがない仕立てで、総じて健全この上ない。煌びやかな金工拵は若松に鶴の図一作拵。赤銅七々子地鐔は水面に鶴が飛び、縁頭も同じく立体的。金地目貫鶴図も豪華で、象牙色の柄巻に相性が良い。鞘も状態良く、存分に贅沢をした拵はこれだけで相当な価値を持つ。刀身拵共に飾り映えのする一振。研ぎ上がり。保存刀剣鑑定書附。