日本刀 ¤ 脇差 ¤ 無銘 相州綱広 ¤新々刀期
無銘 相州綱広
Wakizashi
Mumei Soshu Tsunahiro
- 長さlength
- 33.0cm
- 反りsori
- 0.8cm
- 目釘穴mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.0cm
- 先幅
- 2.55cm
- 元重
- 0.6cm
- 時代
- 江戸後期 文化頃~(1804年~)
- period
- late edo (1804~)
- 国
- 相模(神奈川県)
- country
- sagami
- 刃文
- 皆焼
- hamon
- hitatsura
- 地鉄
- 板目
- jigane
- itame
- 帽子
- 乱れ込み
- boshi
- midarekomi
- はばき
- 銀着一重
- habaki
- silver foil single
- 外装
- 出鮫合口拵・白鞘
- mounting
- koshirae and shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣・保存刀装具鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon token, hozon tosogu
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
相州綱広は正宗、広光、秋広と続く相州鍛冶を代表する一派で、四代目広正が小田原城主の北条氏綱から銘を賜り綱広に改名したと伝わる。以後、室町後期から現代まで途絶えることなく代を重ね、著名な三代綱広は津軽藩の招きにより弘前へ赴き、僅か三年で三百振を鍛刀。また十四代綱廣は正宗二十代孫綱広との銘を刻んでいる。
本作は新々刀期の綱広と極められ、華やかな皆焼を味わえる小脇差。表に草の剣巻龍、裏には梵字が掻かれて目を引く。表側は皆焼、裏は互の目に飛焼きを交える刃文で独特な児手柏は見応えがある。相州物らしい練れた板目肌で、帽子は乱れ込んで返りは大きい。茎は生ぶで相州茎の形状を保って元々の無銘と思われる。
出鮫の合口拵は黒石目地鞘に網代文様の総金具が洒落ている。小柄・笄・目貫の三所物は炭と炭焼小屋を描いて日本の原風景を映し出す。良く考えられた組み合わせで、落ち着きのある風情は好感が持てる。
保存刀剣・保存刀装具鑑定書附。