日本刀 ¤ 脇差 ¤ 相州住伊大掾綱広 - Japanese Sword TSUNAHIRO -
相州住伊大掾綱広
Wakizashi / Soshu ju isedaijo Tsunahiro
- 長さ
- 54.1cm
- 反り
- 1.1cm
- 目釘穴
- 1個
- 元幅
- 3.0cm
- 先幅
- 2.2cm
- 元重
- 0.65cm
- 時代
- 江戸初期 万治頃(1658年)
- 国
- 相模(神奈川県)
- 刃文
- 小丁子乱れ
- 地鉄
- 板目に杢目
- 帽子
- 小丸
- 茎
- 生ぶ
- はばき
- 金着二重
- 外装
- 白鞘
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- 正価
- 売却済
古刀期より代々続く綱廣。本作は新刀期一の上手と呼ばれる五代綱廣で、一説には長曽祢虎徹の師と云われる。万治頃(1658年)に伊勢大掾を受領して、本来「相州住伊勢大掾綱広」と切るが、本作は「勢」を切り忘れた珍品。刀鍛冶は昔、僧侶に自身の名前を書き記してもらい、それを見ながらタガネで彫ったと言われる。もちろん慣れ親しめばこのような間違いを起こさないと思うが、伊勢大掾の受領直後だったのだろうか・・・。刃文は小丁子乱れで小沸つき、刃中には金筋働くが総体的に落ち着いた印象。地鉄は板目に杢目が交じり、典型的な相州地鉄が見所。茎は生ぶで錆色も良く、前記の通り銘振りに特徴がある。刃中に若干疵気も見られるが、それほどは目立たない。保存刀剣鑑定書附。