日本刀 ¤ 刀 ¤ 表/備前国住長船忠光作 裏/文明十二年八月吉日 ¤ 上々作 ¤ 良業物 ¤
表/備前国住長船忠光作 裏/文明十二年八月吉日
katana /
Omote / Bizenkoku ju Osafune Tadamitsu saku
Ura / Bunmei 12 nen 8 gatsu kichijitsu
- 長さ / cutting edge
- 65.8cm
- 反り / sori
- 1.2cm
- 目釘穴 / mekugi
- 2個
- 元幅
- 2.95cm
- 先幅
- 2.1cm
- 元重
- 0.7cm
- 時代
- 古刀 室町中期 文明12年(1480年)
- period
- mid muromachi (1480)
- 国
- 備前(岡山県)
- country
- bizen
- 刃文
- 互の目丁子
- hamon
- gunome choji
- 地鉄
- 板目
- jigane
- itame
- 帽子
- 一枚風
- boshi
- ichimai
- はばき
- 金着一重
- habaki
- gold foil single
- 外装
- 黒三分刻鞘梅鉢紋拵・白鞘
- mounting
- koshirae & shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
備前上工の華やかな丁子乱れが味わえる文明年期入りの備前忠光。初代忠光は南北朝期の兼光門人と云われ、室町後期まで代を重ねている。最も有名な文明頃の忠光は名を彦兵衛といい、五郎左衛門尉則光の子。本作は銘振りから見てこの彦兵衛忠光と思われる。
応永備前の気質が残る姿は角留めの棒樋で引き締まり、小振りな茎が備前刀らしい。互の目丁子刃文は焼き高く、刃中に葉や金筋を交えてとても華やか。練れた板目肌には乱れ映りが上がり、末物の備前にはあまり見られない古風な地鉄がたまらない。帽子は深く返りほぼ一枚風。茎は錆色も良く、貴重な裏年紀と共に丁寧なタガネが見て取れる。
付属の拵は仕立ての良い黒呂色三分刻み鞘が目を引き、金具の全ては質の良い赤銅地。縁頭・小尻・栗型には加賀前田家の幼剣梅鉢文が、これまた上質な金で厚く施され規則正しく並ぶ。鐔は赤銅磨地金覆輪、目貫は金地龍図で黒糸の柄前に映えている。刀身拵ともに一級品で、永らく所持できる優品。保存刀剣鑑定書附。