日本刀 ¤ 刀 ¤ 横山加賀介藤原祐永 ¤上作
表／横山加賀介藤原祐永 弘化四年二月日 裏／菊一 備陽長船士
katana
Omote / Yokoyama kaganosuke fujiwara Sukenaga Koka 4nen 2gatsu jitsu
Ura / Kiku Ichi Biyo osafuneshi
- 長さlength
- 63.6cm
- 反りsori
- 1.9cm
- 目釘穴mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.0cm
- 先幅
- 2.1cm
- 元重
- 0.7cm
- 時代
- 江戸後期 弘化4年（1847年）
- period
- late edo (1847)
- 国
- 備前（岡山県）
- country
- bizen
- 刃文
- 互の目丁子
- hamon
- gunome choji
- 地鉄
- 小板目
- jigane
- ko-itame
- 帽子
- 乱れ込んで返る
- boshi
- midare kaeru
- はばき
- 金着一重
- habaki
- gold foil single
- 外装
- 青貝散笛巻鞘金工拵・白鞘
- mounting
- koshirae&shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] tokubetsu hozon token
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
新々刀期の備前で一番と云われる横山祐永。祐平の次男で、兄祐盛が祐定の養子となったため父の跡を継いで備前藩工として活躍。天保四年に加賀介を受領し、菊紋と一文字を切ることを勅許されている。
本作、会心の出来映えを見せる初代祐永の典型作。匂口の締まった互の目丁子刃文は長足無数に入って重花丁子風になり、繊細な砂流しも交えて華麗。地鉄は良く詰んだ小板目肌で疵気もなく健全で、帽子は乱れ込んで小丸に返っている。茎は生ぶで長銘を切り、誇らしげに菊紋一を掻く。棒樋を掻いて反り高く、太刀のような姿の美しさも特筆。
付属の拵は時代感のある青貝散らしと黒で塗り分けた笛巻鞘に、薄茶柄糸を高級な蛇腹巻で仕立てる。花と鳥で揃えた刀装具は、月と蕨の鉄地鐔に、赤銅七々子地菊唐草縁頭、銀地鶏図目貫、赤銅七々子地鶏図小柄、赤銅七々子地花丸図笄。
新たに差し込み研ぎを施し、本作の特徴を上手く引き出している。特別保存刀剣鑑定書附。
