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無銘 伝尻懸
Tachi
Mumei / Den Shikkake
- 長さlength
- 69.2cm
- 反りsori
- 1.0cm
- 目釘穴mekugi
- 2個
- 元幅
- 2.9cm
- 先幅
- 2.05cm
- 元重
- 0.6cm
- 時代
- 鎌倉後期~南北朝(約700年前)
- period
- late kamakura - nambokucho (700 years ago)
- 国
- 大和(奈良県)
- country
- yamato
- 刃文
- 直ぐ小乱れ
- hamon
- sugu-komidare
- 地鉄
- 板目
- jigane
- itame
- 帽子
- 尖って返る
- boshi
- togatte kaeru
- はばき
- 銀着一重
- habaki
- silver foil single
- 外装
- 白鞘
- mounting
- shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] tokubetsu hozon token
- 正価
- 950,000円
- price
- 950,000-JPY
大和の尻懸(しっかけ)は則長を祖とした一派の総称。奈良東大寺の裏手にあった尻懸という地名が、この派の呼称になったと云われている。この時代の大和鍛冶は僧兵の需に応じて鍛刀するため寺院の盛衰と運命を共にすることとなり、寺院の力が弱まった室町期に入ると多くの大和鍛冶は諸国へ分散していく。尚、東大寺の西門に住していたのが手掻派の鍛冶。
本作は多彩な働きで見所多い大和尻懸。板目肌に大板目を交えた地鉄には地景入って動きがあり、小さめの帽子は掃掛け気味に尖って返り、ここにも肌目が見えている。小乱れの直刃には小足や葉が無数に見られ、刃縁の至るところに表れた砂流しは幾重にも連なって刃縁を形成している。茎は大磨上で以前は長寸の太刀と思われ、茎の鎬筋を見ると深い腰反りだったと想像できる。地刃共に玄人受けする優刀。特別保存刀剣鑑定書附。