日本刀 ¤ 脇差 ¤ 高木貞宗(重要刀剣) ¤ Takagi Sadamune(Juyo-token) ¤
無銘(伝高木貞宗)
Wakizashi / Mumei Takagi Sadamune
- 長さ / cutting edge
- 32.3cm
- 反り / sori
- 0.5cm
- 目釘穴 / mekugi
- 3個
- 元幅
- 2.8cm
- 先幅
- 2.3cm
- 元重
- 0.5cm
- 時代
- 古刀 南北朝期 建武頃(1334年)
- period
- nanbokucho (1334)
- 国
- 近江(滋賀県)
- country
- oumi
- 刃文
- 小乱れ
- hamon
- komidare
- 地鉄
- 杢目に板目
- jigane
- mokume ni itame
- 帽子
- 尖り気味で返る
- boshi
- togari kaeru
- はばき
- 金着二重
- habaki
- gold foil double
- 外装
- 白鞘(寒山鞘書)
- mounting
- shirasaya(Kanzan sayagaki)
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 第23回 重要刀剣指定品
- Certificate
- [N.B.T.H.K] juyo
- 正価
- 売却済
- price
- sold
正宗の正系である貞宗。江戸期までの刀剣書では相州貞宗と高木貞宗は同人との説が一般的であったが、昭和の薫山・寒山はこれを否定し、相州貞宗の子が高木貞宗と位置づけている。しかしながらその説も決着を見せず、根強く同人説を唱える研究家も多数存在し説得力のある論文も数多い。本作は僅かに反った平造りに双樋を掻き特徴のある三ッ棟。練れた地鉄は杢目に板目を交えて地景働き、古い相州伝が見た瞬間に伝わる。小乱れの刃文は直調ながら刃中は激しく働き、砂流しや金筋が暴れて刃中いっぱいが沸付いて、ある意味正宗を凌ぐ出来映え。茎は黒々とし、角張った穴に時代を感じる。まったく枯れていない地鉄は見応え十分で、名刀然とした風格は流石。在銘はほとんど現存せず、多くの大名や名家に珍重された貞宗。否が応でも話しは盛り上がるが、様々な逸話や重要刀剣という前置きを無視してご覧頂きたい優刀。上研磨済み。