飾太刀 ¤ 表/大正聖帝御即位記念 帝室技芸員 月山貞一 裏/皇命依謹作(花押) 大正五年七月吉日 ¤ 上々作 ¤
表/大正聖帝御即位記念 帝室技芸員 月山貞一 裏/皇命依謹作(花押) 大正五年七月吉日
Tachi /
Omote / Taisho seitei gosokui kinen teishitsugigeiin Gassan Sadakazu
Ura / Sumeramikotoniyorite kinsaku(kao) Taisho 5 nen 7gatsu kichijitsu
- 長さ / cutting edge
- 70.6cm
- 反り / sori
- 0.3cm
- 目釘穴 / mekugi
- 1個
- 元幅
- 2.4cm
- 先幅
- 1.8cm
- 元重
- 0.5cm
- 時代
- 大正5年(1916年)
- period
- taisho 5 nen (1916)
- 国
- 大阪府
- country
- osaka
- 刃文
- 直刃
- hamon
- suguha
- 地鉄
- 小板目
- jigane
- ko-itame
- 帽子
- 僅かに返る
- boshi
- wazuka ni kaeru
- はばき
- 金着一重
- habaki
- gold foil single
- 外装
- 螺鈿梨地飾太刀拵・白鞘
- mounting
- Kazaridachi &shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- Sold
飾太刀とは平安時代から続く儀礼用太刀で、朝廷、皇族の宮中儀礼に用いた高位の象徴でもある。明治時代以降、刀装に関する厳格な規定はなくなるものの、鞘の塗り方(下記参照)で身分を表していた。本作は旧公家に伝わった一振で、大正天皇より命を受けた月山貞一が奈良~平安初期の直刀を模して鍛刀。豪華な飾太刀を誂えて即位記念として大正天皇より賜った貴重な一振。
宮内省御用鍛冶も務めた名匠で、なおかつ帝室技芸員という当時の刀剣界の頂点にたつ月山貞一。刀鍛冶にとっては不遇と言えるこの時代にも非凡な才能を見せている。特に本作は飾太刀へ納めるため丙子椒林剣や七星剣(聖徳太子佩用とされている)と同じ切刃造りの直刀を鍛刀し、小板目肌は清涼で、叢なく付いた小沸出来の直刃も欠点はない。
飾太刀には公卿(公家華族)が佩刀するよう螺鈿梨地蒔絵鞘で仕立て、宮中諸儀礼紋をほどこし柄や足金物には宝玉と呼ばれるメノウやヒスイなどの宝石が埋め込まれる。模造品ではない本歌の飾太刀は滅多に表に出ることがない。 また、箱書・鞘書は孫である昭和の故月山貞一(人間国宝)自筆によるもので、祖父の作品であることを認めている。
宮内省御用鍛冶も務めた名匠で、なおかつ帝室技芸員という当時の刀剣界の頂点にたつ月山貞一。刀鍛冶にとっては不遇と言えるこの時代にも非凡な才能を見せている。特に本作は飾太刀へ納めるため丙子椒林剣や七星剣(聖徳太子佩用とされている)と同じ切刃造りの直刀を鍛刀し、小板目肌は清涼で、叢なく付いた小沸出来の直刃も欠点はない。
飾太刀には公卿(公家華族)が佩刀するよう螺鈿梨地蒔絵鞘で仕立て、宮中諸儀礼紋をほどこし柄や足金物には宝玉と呼ばれるメノウやヒスイなどの宝石が埋め込まれる。模造品ではない本歌の飾太刀は滅多に表に出ることがない。 また、箱書・鞘書は孫である昭和の故月山貞一(人間国宝)自筆によるもので、祖父の作品であることを認めている。
- 皇族:螺鈿紫檀地
- 公卿:螺鈿梨地蒔絵◆
- 殿上人:梨地蒔絵
- 三位以上:金梨地もしくは金沃懸地
- 四位以下:銀梨地もしくは銀沃懸地