日本刀 ¤ 脇差 ¤ 近江大掾藤原忠廣(大業物) - Japanese Sword TADAHIRO -
近江大掾藤原忠廣
Wakizashi / Omi daijo fujiwara Tadahiro
- 長さ
- 52.9cm
- 反り
- 0.9cm
- 目釘穴
- 2個
- 元幅
- 3.15cm
- 先幅
- 2.3cm
- 元重
- 0.7cm
- 時代
- 江戸初期 寛永頃(1624年)
- 国
- 肥前(佐賀県)
- 刃文
- 中直刃
- 地鉄
- 小板目
- 帽子
- 小丸
- 茎
- 約1cm区送り
- はばき
- 金着二重
- 外装
- 上白鞘
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 特別保存刀剣鑑定書附
- 正価
- 売却済
「肥前帽子」や「肥前の小糠肌」など、初代忠吉と共に肥前刀を世に知らしめた功績者がこの人。上々作の忠広は肥前国忠吉の子で、八十歳という長寿を全うし、作刀期間は六十年。忠広一門は初代忠吉が築いた肥前刀の名声を落とすことなく引き継ぎ、鍋島藩とも密接な繋がりを維持した。本作も良く練れた小板目肌(小糠肌)がひときわ綺麗で、疵気も一切ない優刀。「肥前の直刃」と言われるほど有名な、小沸叢なく付いた中直刃も匂口明るく、そのまま小丸帽子へと続く。脇差としては長さもあり、体配も申し分ない。研ぎ減りもほとんどなく、身幅重ねもしっかりと残る。大事にされてきた名刀は愛刀家ならずとも一振は所持したい。特別保存刀剣鑑定書附。