日本刀 ¤ 刀 ¤ 表/奥大和守平朝臣元平 裏/享和元酉春 ¤ 上々作
表/奥大和守平朝臣元平 裏/享和元酉春
Katana
Omote/ Oku Yamato no kami taira no ason Motohira
Ura/ Kyowa 1 tori no haru
- 長さlength
- 69.6cm
- 反りsori
- 2.2cm
- 目釘穴mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.2cm
- 先幅
- 2.5cm
- 元重
- 0.65cm
- 時代
- 江戸後期 享和元年(1801年)
- period
- late edo (1801)
- 国
- 薩摩(鹿児島県)
- country
- satsuma
- 刃文
- 互の目乱れ
- hamon
- gunome midare
- 地鉄
- 小板目
- jigane
- koitame
- 帽子
- 乱れ込み
- boshi
- midarekomi
- はばき
- 金鍍金一重
- habaki
- gold plate single
- 外装
- 白鞘
- mounting
- shirasaya
- 鑑定
- 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon token
- 正価
- 1,200,000円
- price
- 1,200,000-JPY
江戸後期の薩摩を代表する名匠元平。延享元年(1744)に生まれて天明五年(1785)に薩摩藩工となり、寛政元年(1789)に大和守を受領。鍛冶としての腕はもちろん、他国の名匠がわざわざ遠い薩摩へ出向いて門人となるなど、元平の名声が全国に知れ渡っていることに驚く。切り銘は薩陽士元平、薩藩臣奥元平、奥大和守平朝臣元平など。
本作、反り深く切先延びごころで、特に先幅が広く豪壮な見栄え。互の目乱れ刃文は一見穏やかな印象を与えるが、元平らしい太い芋蔓刃や金筋が刃縁に絡んで変化に富む。詰んだ小板目肌は薩摩刀らしく地沸が強く入り、複雑に変化する地景が鮮明に現れて独特な模様を描いている。乱れ込みの帽子も刃文と同じく沸筋が幾重にも働いて、地刃共に見飽きない。茎は僅かに尻を摘まむが区は生ぶで、掟通り太刀表に銘を切って裏の享和元年は元平五十八才の頃。僅かに炭籠りが見られるが総体的に健全で、覇気ある傑作を楽しめる。
上々作。保存刀剣鑑定書附。