日本刀 ¤ 脇差 ¤ 表/藤原正寛(羽山円真) 裏/慶應三年二月日 ¤
表/藤原正寛(羽山円真) 裏/慶應三年二月日
Wakizashi /
Omote / Fujiwara Masahiro : Ura / Keio 3 nen 2 gatsu jitsu
- 長さ / cutting edge
- 56.2cm
- 反り / sori
- 1.6cm
- 目釘穴 / mekugi
- 1個
- 元幅
- 3.2cm
- 先幅
- 2.7cm
- 元重
- 0.75cm
- 時代
- 江戸後期 慶應3年(1867年)
- period
- late edo (1867nen)
- 国
- 武蔵(東京)
- country
- musashi
- 刃文
- 互の目乱れ
- hamon
- gunome midare
- 地鉄
- 梨地
- jigane
- nashi ji
- 帽子
- 乱れて返る
- boshi
- midare kaeru
- はばき
- 金着一重
- habaki
- gold foil single
- 外装
- 茶石目地鞘金工拵・白鞘
- mounting
- koshirae & shirasaya
- 鑑定
- (財)日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書附
- Certificate
- [N.B.T.H.K] hozon
- 正価
- 売却済
- price
- sold
宗寛(まさひろ)は羽山円眞の初期銘。清麿の高弟である正雄に師事し、豊橋藩士でもある。本作は慶應3年の年号が切られ、正寛22歳。現存する殆どが明治年期のため大変珍しく、若うちながらその技量にはとても驚かされる。菖蒲作りの長脇差で鎬高く、反りも頃合い。円真は圧倒的に直刃が多いが、本作は飛焼き盛んな乱れ刃が上手。互の目丁子刃文には砂流し掛かり、小足長足も動きがあって見飽きない。大小の飛焼きは規則的にならず、帽子は乱れて大きく返る。地鉄は詰んだ梨地肌風で欠点もなく健全。特徴的な雉股の茎には草書で銘を切っている。茶石目地鞘の金工拵は近年の造りながら金具は全て江戸期のもので品よくまとまっている。保存刀剣鑑定書附。