日本刀の作刀期による区分
ねぇニャオ爺、日本刀ってズーッと昔からあるの?
そうさのぉ、爺もそんなに長生きしとらんから確かなことは云えんがの。ボンは古事記を知っておるかな?
もちろん知ってるよ。日本を作った神様たちの話さ。日本最古の歴史書って云われてるよね。稗田阿礼ってイディオサバンだったんだってさ。目で見たものをすぐに言葉にすることが出来て、一度聞いたことは忘れない。彼が記憶していた歴史を太安万侶が書き起こしたんだよね。凄いよね。
ほぉ、ボンは面白いことを知っておるな。
では、その古事記に1番始めに書かれている刀を知っておるかの??
三種の神器のひとつ、草薙の剣かなぁ。
ふむ、そう思うのも無理なかろう。草薙の剣はスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治したとき、その身体から箱が見つかったのじゃ。その中に収められておったのが、草薙の剣なのじゃ。須佐之男命はこの不思議な刀を高天原の天照大神に献上したのじゃ。
では、スサノオは何で八岐大蛇を退治したのかというと、十拳剣(とつかのつるぎ)別名アマノハハキリじゃ。これが、古事記の中で一番始めに登場する刀なのじゃ。店名の由来じゃの。
長くなってしもうたが、今でも普通に店などに売っておるのは、古くても鎌倉から南北朝時代の刀じゃろ。それより古い刀は美術館などで見ることが出来るがのぉ。
ボンが言っておった古刀ちゅうのは、室町中期ごろまでの刀を指すのぉ。それより古い刀は上古刀というのじゃ。室町後期の刀を末古刀、江戸時代に入ると新刀、江戸時代後期になると新々刀。 明治から現代までに作られた刀が現代刀というわけじゃ。
なるほど、じゃあまとめるとこんな感じかなぁ。
その刀の作られた時代
上古刀:鎌倉以前
古刀:鎌倉から室町中期
末古刀:室町中期から後期
新々刀:江戸後期
現代刀:明治から現在
おお、よく出来たなボン。完璧じゃ。
ありがとうニャオ爺。そういえば、日本刀ってどこで作られていたの。
そうさのぉ。日本中にタタラ跡が残っておるよ。
ボン、爺はそろそろ眠くなってしまったわい。続きはまた明日じゃ。
ドンドコ丼
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