Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 7.85cm 横/width 7.55m 厚み/thickness 0.32cm 重量/weight 101g 正価/price 売却済-sold-
厳密に言えば相違があるが、刀剣界では真鍮の異称として、宣徳と呼ばれる地鉄である。真鍮については他にも黄銅という呼ばれかたもある。わが国において銅と吹き合わせて真鍮を製作したのは江戸期に入ってからのことらしく、それ以前は高価な輸入品であった。真鍮は銅を主とし、鉛や亜鉛との合金であるが、産地や時代により錫、鉛、鉄、ヒ素硫黄、金、銀、ニッケルなどが含まれ、比率もまちまち。よって真鍮、黄銅、宣徳など色味によって呼び分ける事がある。本作は真鍮と呼ぶには渋みがあり、黄銅と呼ぶには赤味が少ない。宣徳と呼ぶのが一番しっくりくるように思う。車輪を模した車透かしの意匠は古く、古墳から発掘される頭椎大刀に付属する倒卵形をした鐔に見ることが出来る。また、有名な騎馬武者像(古来、足利尊氏像として知られる)の人物が持っている太刀の鐔、中山家に伝来している前田利家像に描かれている刀の鐔も車透かしである。本作、独特の風合いで質実剛健な車透かしの鐔である。