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刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】  鉄地琴高仙人図鐔 - Tetsu ji Kinko Sennin zu-

【鉄地琴高仙人鐔】日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

縦/height 7.4cm 横/width 6.9cm 厚み/thickness 0.45cm 重量/weight 102g 正価/price 売却済-sold-

鉄磨地に豪快な水飛沫をあげ川に飛び込んでくる大きな鯉に乗った人物を透かした面白い鐔である。 この人物おそらく琴高と呼ばれる仙人である。 琴高は龍の子供を捕ってくると弟子に告げ、赤い鯉に乗って戻ってきた。その場面を描いたものである。 後漢書に記されている「黄河の上流にある龍門という激流を登った鯉は龍になる」という故事「登龍門」もそうだが、鯉は龍の子供とされる。 中国の仙人譚には不思議で面白い話が多い。 琴を弾くことによって気候を左右させ、天変地異を招くことが出来るという話もある。 この琴高はその名の通り琴の名手であり、涓彭の術を使う。 涓子(ケンシ)の術と彭祖(ホウソ)の術を体得しているのであろう。 涓子は、釣り上げた鯉の中から府(護符)を得、また九仙法という神仙になるための仙術を記している。 彭祖は導引・行気・房中などの長生術にたけており、殷の末頃には700歳を超えていたという長寿で有名な仙人である。 本作で琴高が手にしている巻物は、この涓子が鯉の中から得たという符ではないかと想像してしまう。
太平廣記-巻四神仙四-「列仙傳」よりの出典として
琴高者趙人也以鼓琴爲宋康王舎人行涓彭之術浮遊冀州涿郡間二百餘年後辭入涿水中取龍子與弟子期之曰皆潔齋候於水旁設祠屋果乘赤鯉來坐祠中且有萬人觀之留一月餘復入水去(出列仙伝)

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