Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
日本刀|十拳|HOME »刀装具・刀装金工一覧 »鐔/ 桜樹短冊透『武州之住正盛(花押)』 »ご注文方法 »店舗案内・地図
縦/height 7.4cm 横/width 7.0cm 厚み/thickness 0.4cm 重量/weight 96g 正価/price 売却済-sold-
鑑定書/certificate 日本美術刀剣保存協会 保存刀装具 / N.B.T.H.K_Hozon
縦丸形の鉄地を肉彫地透かしで桜の樹を、短冊には金布目象嵌が施され色を添える。武州伊藤派の特色がよくあらわれた鐔である。この一派は徳川時代中期に江戸にて全盛期を迎えた。実用性があり、優れた意匠は他の流派にも多くの影響を与えたという。さて、本作満開の桜の花が美しい鐔であるが、このように桜の花、花見が一般的になったのは江戸時代中期だといわれている。もともと奈良時代に天皇や貴族たちが詩歌管弦に打ち興じた花宴。鎌倉・室町時代になり武家にも広がり、徳川吉宗の時代になってようやく庶民の行楽となったようである。この鐔が製作された頃には、江戸でもお花見が盛んに行われ、桜意匠の小物が流行していたのではないだろうか。浮世絵の中でも楽しそうにお花見をし、桜に短冊を付ける人々の姿を見ることが出来る。当時、大変人気があった伊藤派の逸品である。