Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 7.4cm 横/width 7.1cm 厚み/thickness 0.5cm 重量/weight 67g 正価/price 売却済-Sold-
鑑定書/certificate 日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書/N.B.T.H.K_hozon
無銘(赤坂) [竪丸形 鉄磨地 肉彫地透 丸耳 片櫃仕立]
黒々とした鉄地に、抜けのよい冴えた出来映え。車輪に向かうカマキリを雄々しく透かした画題は、赤坂各代に受け継がれてきた赤坂鐔典型作。「龍車蟷螂」「蟷螂の斧」とは身分不相応を戒める意であり、弱者が自分の分や力をわきまえず、ただ気ばかり壮にして大敵に当たり、盲進することを云う。
[蟷螂の斧(とうろうのおの)]故事成語(『淮南子』人間訓、『韓詩外伝』巻八)
斉荘公出猟 有一虫 挙足将搏其輪 問其御曰 此何虫也 對曰 此所謂螳螂者也 其為虫也 知進而不知却 不量力而軽敵 荘公曰 此為人而必為天下勇武矣 廻車而避之 勇武聞之知所尽死矣
最後の一文は「勇気と武術を持つ者はこの話を聞き、力及ばずとも死力を尽くして戦わなければならないときがあることを知った」である。いくつか出典のあるこの蟷螂の斧。否定的な意と、肯定的な意のいずれにも使われる故事ではあるが、『淮南子』と『韓詩外伝』では肯定的にとられている。「負けるとわかっていても戦わなければならないときがある。死ぬとわかっていても、行かなければならないことがある」のである。まさに武士というにふさわしい画題ではないだろうか。保存刀装具鑑定書附。