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鉄地布目象嵌蓮図鐔 - Tetsu ji Hasu tsuba-

鉄地蓮図鐔

縦/height 7.95cm 横/width 7.7cm 厚み/thickness 0.4cm 重量/weight 128g  正価/price 売却済 -sold-

鉄磨地に赤銅覆輪を施す。鐔の表裏上下左右には蓮の花が布目象嵌で描き出されている。本作、表面は上下に黄金の蓮、左右は赤金の蓮、裏面は上下に赤金の蓮、左右に黄金の蓮を塗り分けられている。花びらだけでなく花心や唐草部分も細かく塗り分けがされており、大変手の込んだ一枚といえる。
仏教では蓮の花をとても大切にしている。「泥中の蓮華」と云われる蓮は泥の中に根を張り、泥水の中 茎を伸ばし、水面に美しい花を咲かせる。
「都大路に捨てられし、塵芥(ちりあくた)の堆積(つみ)の中にも
げに香り高くこころ楽しき白蓮は生ぜん。」
法句経「第四品 華」第58節
「如蓮體本染 不爲垢所染」(じょうれんていほんぜん ふいこうそうせん)
般若理趣経

「蓮の花はそれ自体が清らかなるものであり、たとえ泥中に身を置こうとも咲いた花びらに泥が混じることはない。周りの汚れに染まることはない。」といっている。仏さまが座しているのは蓮の花の台(蓮台・蓮華座)の上である。刀身に不動明王の彫物がある刀をよくみるが、鐔を蓮台に見立てたのではというのは深読みしすぎであろうか。

※角度によって金象嵌の色具合が変わってしまう為、なかなか実物通りの写真を撮ることが出来ませんでした。実際は二色の金を用いています。是非、実物をご確認下さい。

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