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刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 鉄地羅生門透かし(渡辺綱鬼退治)鐔
- Tetsu ji Rashomon sukashi(Watanabe no Tsuna Oni taiji) -

鉄地鉄地羅生門透かし鐔 渡辺綱鬼退治図鍔 日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

鉄地鉄地羅生門透かし鐔 勝川春章「羅生門」 日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

本作、鉄地に透かして描かれているのは、羅生門(羅城門)の鬼が背後から渡辺綱の兜と錣をつかんで引き留める様子である。 浮世絵などにも盛んに画題として取り上げられている有名な場面。鬼の顔と手を素銅で、渡辺綱の顔を赤銅で象嵌している。そして耳には赤銅覆輪が施されている。場面、左に見えるのが、立札(標)である。
渡辺綱は平安中期の武将である。源頼光の家臣で頼光四天王の一人(坂田金時・卜部季武・碓氷貞光)。 剛勇で知られ、数々の鬼退治でも有名な人物。大江山の鬼は酒呑童子で、一条戻橋の鬼は宇治の橋姫である。 この二つの物語が室町時代、観世小次郎信光の手により、謡曲(能)「羅生門」として世に登場する。 観世小次郎の代表作は「船弁慶」「紅葉狩」「鐘巻(道成寺)」「土蜘蛛」「羅生門」など鬼退治物で、 人間以外が登場する「切能」とも呼ばれ、一日の最後に演じられる五番目物である。 「風流」ふりゅうを取り入れた、大衆にわかりやすく、見た目に華やかで、面白さを重視した能である。
羅生門 あらすじ
観世流謡曲本二十七 大正六年 観世元滋 訂「羅生門」を参考に
丹後の国大江山で鬼を退治した頼光一行は、都に戻り酒宴を催す。 頼光が「ちかごろ都で何か面白いことはないか」と尋ねると、藤原保昌曰く「夜になると羅生門に鬼が出るそうだ」 そこに渡辺綱が「城の近くでそんなことがあるものか」と口論になり、結果、渡辺綱が一人で羅生門に向かうことになる。 行った証拠にしるし(立札)を立てようと頼光より札を受け取り、具足を身につけ重代の太刀(髭切とされる)を佩き、雨が降りしきる夜更けに馬を走らせる。羅生門が近づくと雨も風も激しくなり、馬は高鳴きし立ちすくんでしまった。 馬を下りた綱が羅生門の石段に上がり、標の札を立て帰ろうとしたそのとき、後ろから兜の錣を掴まれ引き戻された。 すわ鬼神かと、太刀を抜き、兜の紐を引きちぎり、段から飛び降りる。怒った鬼神は手にした兜を投げ捨てて綱を睨む。綱は冷静に太刀をふるい遂には鬼神の腕を打ち落とす。ひるんだ鬼神は黒雲に隠れ去り、きっと取り戻しにいくぞという声がかすかに聞こえた。 かくして綱はめでたく名をあげたのである。
現代でも行われている、肝試しの始まりなのではなかろうか。行った証拠に何かをおいてくるというのは今も同じ。
浮世絵「羅生門」勝川春章筆
出典:国立博物館所蔵品統合検索システム(https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/A-10569-1387?locale=ja)

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