刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 鉄地犬に鮑図鍔 - Tetsu ji Inu ni Awabi zu-
- 縦/height7.95cm
- 横/width7.5cm
- 厚み/thickness0.35cm
- 重量/weight115g
- 正価/price売却済-Sold-
鉄地に赤銅据文象嵌で愛らしい犬の姿。傍らには紐のついた鮑の殻が転がっている。縄文時代の遺跡から殻が出土し、平安中期「延喜式」には約40種類もの鮑の加工法が記されているなど、鮑は古くから日本人に親しまれていた。浮世絵には猫の餌皿として登場しており、玩具として本作のように犬と共に意匠化されたものをみることもある。鉄味の良い地鉄にはところどころに鏨を入れ、趣ある景色を造り込み、オヒシバに似た植物が金、素銅、黄銅で軽やかに描かれている。付け鍔としても鑑賞にも向く一枚である。