Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 7.8cm 横/width 7.5cm 厚み/thickness 0.44cm 重量/weight 101g 正価/price 売却済-sold-
枝桜図鐔 銘『因州住駿河卓置』鉄地 長丸形 肉彫 地透 日本美術刀剣保存協会 特別貴重小道具認定書附
駿河卓置は天保九年に先代卓重の跡を継ぐ。因州駿河派の九代目で、鳥取藩池田家お抱えの金工師である。江戸時代、苗字帯刀を許されたのは基本的に「士」武士の権利であった。農工商などの庶民が苗字を称し帯刀する場合、永代許可と一代限りのどちらかだ。鳥取県郷土人物DBによると、卓置は苗字を早田といい、一代限帯刀とある。苗字帯刀を許された金工師であった。
本作、鉄地に八重桜を透かした上品な鐔である。桜の枝をぐるりと耳にし、花開いた桜と今にもほころびそうな大きな蕾、たゆとうように描かれる花柄(かへい)。じっくりみると複雑な図柄を自然に美しくまとめ上げている。おしべにめしべに控えめに金象嵌を施し、色づいた花弁には金布目象嵌をのせる。葉の細かいぎざぎざまで丹念に刻み込む。