Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 1.6cm 横/width 3.0cm 厚み/thickness 0.5cm 正価/price 売却済-sold-
赤銅地に、弓を携え馬に乗る武者「騎馬武者」をあらわした目貫。
弓を口にしている武者は先陣を取られ慌てて追いかける磨墨(スルスミ)と梶原景季。
鼻息荒く駆ける生食(イケヅキ)とほくそ笑んでいる佐々木高綱。
合戦図の中でも人気の高い「宇治川先陣」の図柄である。
頼朝も義仲も共に源氏の兵であったが、源頼朝が後白河法皇より木曽義仲追討を命ぜられ、寿永三年一月二十日(1184)宇治川で源義仲(木曽義仲)と戦になる。高綱、景季は頼朝からもらった名馬に乗ってこの戦に挑んでいる。
さて宇治橋を挟んで相対する義経軍と義仲軍。
木曽義仲は宇治橋と瀬田橋を落とし、臨戦態勢をとっている。
橋がなければ川を渡るほかないが、雪溶け水で増水し早瀬は大きな滝のようで、渦を巻くほど流れが速い。
どうしたものかと義経が畠山重忠と相談しているところへ、兵の中から梶原景季、佐々木高綱の二騎が走り出てきた。
どちらも先陣に執念を燃やしているようであった。
先に駆けてきたのは景季であったが、高綱の「腹帯が緩んで見える」との言葉に立ち止まり、腹帯を結び直しているすきに
まんまと高綱に先陣を取られてしまったのである。
本作、景季の悔しそうな表情と高綱のしてやったりという表情が大変面白い目貫である。