Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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(韋駄天)縦/height 1.7cm 横/width 2.4cm 厚み/thickness 0.5cm 正価/price 売却済-sold-
お釈迦さまがお亡くなりになったときのこと、人はもちろん鳥や動物、虫たちまでもが悲しみにくれていた。遺体を荼毘に付し、帝釈天が天上に仏塔を建て供養しよう、とお釈迦さまの上あごの一対の歯(仏牙舎利)を取り出したところ、姿を隠して付いてきた二人の捷疾羅刹(捷疾鬼)がその仏舎利を奪って逃げたのである。(唐の若那跋陀羅訳『大般涅槃經後分』に書かれているのはここまでだが、その後の仏舎利信仰により捷疾羅刹を追いかけ仏舎利を取り戻した韋駄天の話が加わる。)仏舎利を奪われ慌てふためく皆の中、韋駄天は一瞬で高さ八万四千由旬(1由旬=40里≒16.560km)といわれる須弥山の頂上にある三十三天まで捷疾羅刹を追いかけ無事に仏舎利を取り戻すのである。「韋駄天走り」とは韋駄天のように足の速い人のたとえである。また、寺院の伽藍を守護する神であり、また盗難よけの神としても奉られるようになった。本作、きわめて腕の良い金工師に作られたと見られ、ほんの2cmにも満たない大きさの中、細部まで綿密に仕立てられている。画題のおもしろさ、抜群の出来の良さ、おすすめの逸品。