刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地橘図(非時香菓ときじくのかくのこのみ)目貫
- Shakudo ji Tachibana (Tokijiku no kaku no konomi) zu Menuki -

- 縦/height1.2cm
- 横/width4.25cm
- 厚み/thickness0.45cm
- 正価/price34,000円
赤銅地に金象嵌が施された柑橘系の実。金衣との別名を持つ橘であろう。
時を定めずにいつも黄金色に輝く木の実、非時香菓。
古事記によれば、垂仁天皇の命を受け、田道間守命が常世国まで採りにいった実である。
本居宣長は古事記伝にて「此の菓は夏よりなりて、秋を経て、冬の霜雪にもよく堪へ、又採りて後も久しく堪へて腐敗れず、時ならぬころにも、何時あるものなればなり。」と注釈を入れている。
紫宸殿の前庭に植えられた左近の桜(梅)、右近の橘も有名である。現在の京都御所、平安神宮にも植えられている。 常緑の葉に金色に輝く鈴なりの実は、見るからに吉祥、よい兆しを放ち、長寿瑞祥、長生きの象徴としておめでたい樹のひとつ。そして不老長寿を願う吉祥紋となり、さまざまに意匠として取り入れられていく。お雛様の飾り、鏡餅の上の柑橘の実も元は橘である
紫宸殿の前庭に植えられた左近の桜(梅)、右近の橘も有名である。現在の京都御所、平安神宮にも植えられている。 常緑の葉に金色に輝く鈴なりの実は、見るからに吉祥、よい兆しを放ち、長寿瑞祥、長生きの象徴としておめでたい樹のひとつ。そして不老長寿を願う吉祥紋となり、さまざまに意匠として取り入れられていく。お雛様の飾り、鏡餅の上の柑橘の実も元は橘である
古事記
真福寺本(一部古事記伝より)抜粋
又天皇 以三宅連等之祖名多遅麻毛理 遣常世國 令求登岐士玖能迦玖能木實 故多遅摩毛理遂到其國 採其木實 以縵八縵矛八矛將来之間 天皇既崩 爾多遅摩毛理 分縵四縵矛四矛献于大后 以縵四縵矛四矛 献置天皇之御陵戸而 擎其木實叫哭 以白常世國之登岐士玖能迦玖能木實持参上侍 遂叫哭死也 其登岐士玖能迦玖能木實者 是今橘也
古事記傳
校訂.乾 本居宣長 著 本居清造 再校 昭和5年版 参照
また天皇、三宅連等が祖、名は多遅麻毛理を以て常世国へと遣して、登岐士玖能迦玖能木實を求めしめたまひき。かれ多遅摩毛理、遂にその国に到りて、その木の実を採り、縵八縵、矛八矛をもうてまうくる間に、天皇既く崩りましぬ。ここに多遅摩毛理、縵四縵矛四矛を分けて大后に献、縵四縵矛四矛を天皇の御陵の戸に献置きて、その木の実を擎て叫び哭びて「常世国のときじくのかくの木の実を持ちて参上て侍ふ」と白く。遂に叫び哭て死にき。その、ときじくのかくの木の実と者は、これ今の橘なり