日本刀販売・刀剣専門店【十拳-TOKKA-】

Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings

刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地鹿角に蜂図目貫 - Shakudo ji Shika no tsuno ni Hachi zu -

赤銅地鹿角に蜂図目貫 日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

赤銅地で鹿の角と蜂を象った、飾り気のない実直な姿の目貫である。
ニホンジカの角は一年に一度生え変わる。 春先に角が自然に落ち、夏にかけて新しい角が生えてきて、秋にはまた立派な角が完成する。 年齢を重ねる毎に枝分かれが増え、大きくなっていく。本作はまだ若い鹿の角を模したのであろう。
「鹿の角は地上の権威を象徴し、そのよりどころとなる力を表現する。兜や冠に角を飾れば、それをかぶる物の力が倍加し、知力や霊力が横溢すると信じられた。(平凡社大百科事典)」戦国武将が好んで兜の立物に鹿角を用いた理由も納得である。 また鹿は、十拳剣(天之尾羽張)から生まれた高天原最強の剣の神といわれる建御雷神を主神とする鹿島神宮の神使である。 蜂は女王蜂を頂点に立派な巣を作ることから子孫繁栄を、蜜を蓄えることから金運上昇の象徴とされる。
蜂と鹿の図柄は易経的には「封=蜂、禄=鹿」の吉祥的音を持つ封禄文、禅語的には「蛙面水鹿角蜂 蛙の面に水、鹿の角に蜂の止まるも何の痛痒も感ぜぬ」と云う意になる。禅的な意味では主をどちらに取るかで刀装具として身に付ける意味が変わってくるだろう。自身を鹿角だと思えば、相手の攻撃など痛くも痒くもなく、自分を蜂だと思えば、強い相手にでも果敢に挑んでゆく姿と重なる。
解釈は次々重なっていく。音と音を重ね、自分の身を重ね、よりよい意味に。そして戦いに挑む自身を鼓舞するのである。

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