刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地親子千鳥図目貫 - Shakudo ji Oyako Chidori zu Menuki -
- 縦/height1.2cm
- 横/width3.8cm
- 厚み/thickness0.4cm
- 正価/price売却済-sold-
赤銅地に千鳥の親子を容彫した目貫。とても丁寧な彫りが施された逸品である。
父鳥と母鳥がおのおの四羽の子鳥の世話をしている。好奇心旺盛で一時もじっとしていない、元気いっぱいな子らの姿が良く描かれている。本作、初めは烏かとも考えたが、親鳥の目の周りに金象嵌で縁取りがされていることからコチドリと思われる。コチドリの子育てを見たが、父と母が交互に子鳥を見守りながら餌を食べに行き、子らが親の腹の下にもぐり安心している姿はなんとも愛らしいものであった。
千鳥の意匠は平安時代より様々な装飾に用いられ、また多くの歌人が千鳥を詠む。 千を取る、千の福を取るということから勝運祈願。鳥は富貴を運ぶと云われ、 群をなして飛ぶことで「一族繁栄」、波を加えることで「家内安全」「夫婦円満」の象徴とされる。文様としての千鳥は、特定の鳥の名前ではなく、水辺や海浜で群れをなす丸々とした小鳥の総称であり、文字通り、千もいるように見えるから「千の鳥」ちどりとも、「チチチチと鳴く鳥」であるからチドリと名付けられたとも云われる。
千鳥の意匠は平安時代より様々な装飾に用いられ、また多くの歌人が千鳥を詠む。 千を取る、千の福を取るということから勝運祈願。鳥は富貴を運ぶと云われ、 群をなして飛ぶことで「一族繁栄」、波を加えることで「家内安全」「夫婦円満」の象徴とされる。文様としての千鳥は、特定の鳥の名前ではなく、水辺や海浜で群れをなす丸々とした小鳥の総称であり、文字通り、千もいるように見えるから「千の鳥」ちどりとも、「チチチチと鳴く鳥」であるからチドリと名付けられたとも云われる。