日本刀販売・刀剣専門店【十拳-TOKKA-】

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刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地二匹犀図目貫『京金工』保存刀装具
- Shakudo ji 2hiki Sai zu Menuki [Kyo-Kinko] Hozon -

【赤銅地二匹犀図目貫】『京金工・保存刀装具鑑定書附』日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

二疋犀図目貫 無銘 京金工 赤銅地 容彫 金色絵

本作で描かれているのは、霊獣としての犀の姿である。平安時代の作と云われる「鳥獣戯画」乙巻後半に一本角の甲羅を背負った犀が水辺で戯れる様子が描かれている。
また、室町時代に吉山明兆によって製作された東福寺の「大涅槃図」。お釈迦様の入滅を嘆き悲しむ様々な人や動物の中にも犀の姿を見ることが出来る。この涅槃図が原型となり、江戸時代には日本全国に流布されていく。日光東照宮の造営を機に彫物大工、宮彫師らが誕生し、装飾豊かな江戸彫りが誕生する。犀は欄間、蟇股などに配されることが多い。塞の神のサイに通じることから境に祀られ悪疫悪神の侵入を防ぐという役割と、立浪に共に描かれ火除けとしての役割も担っている。
最古の仏典のひとつ「スッタ・ニパータ-Sutta Nipāta-」には「犀経-Khaggavisāṇasutta-」という段があり、41経ある教えの内、39経が「犀のようにただ独り進め-Eko care khaggavisāṇakappo-」と結ばれている。お釈迦様の入滅前、最後の教えと云われる「自燈明-atta dîpa / 法燈明-dhamma dîpa- ただ自らを拠り所とし、真理(法)を拠り所としなさい」に通じるように思う。
Mettaṃ upekkhaṃ karuṇaṃ vimuttiṃ, Āsevamāno muditañca kāle;
Sabbena lokena avirujjhamāno, Eko care khaggavisāṇakappo

慈しみ、平静、哀れみ、解脱、そして喜びを 時に応じて習得し
なにものにもとらわれず、犀のようにただ独り進め


「京都府立陶板名画の庭」鳥獣戯画図より

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