刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地小竹が根の蜘蛛図目貫- Shakudo ji Sasagane no Kumo zu Menuki -
- 縦/height0.9cm
- 横/width3.5cm
- 厚み/thickness0.45cm
- 正価/price売却済-Sold-
赤銅地に笹の元に銀色の糸で巣を張ろうとしている蜘蛛の姿。衣通郎姫が詠んだ日本書紀の一首
和餓勢故餓匂倍𣏧豫臂奈利佐瑳餓泥能區茂能於虚奈比虚豫比辞流辞毛
わがせこがくべきよひなりささがねのくものおこないこよいしるしも
今宵はきっとあの人が来てくれるに違いない。笹の根元で蜘蛛が糸を張っている。
「小竹が根の蜘蛛の行い」とは笹の根元で蜘蛛が巣を張ることを云い、
中国言い伝えでは「蜘蛛集而百事喜」蜘蛛がよってくると諸々の喜慶が起きる予兆であるとされる。刀装具には蜘蛛の図柄も多いが、他の虫たちを捕食する知恵と勇気のある強い虫だということも武士に好かれた一因であろう。
わがせこがくべきよひなりささがねのくものおこないこよいしるしも
日本書紀 巻十三 八年春二月より
我が夫子が来べき宵なり小竹が根の蜘蛛の行い今宵しるしも今宵はきっとあの人が来てくれるに違いない。笹の根元で蜘蛛が糸を張っている。