刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅地雨龍図目貫- Shakudo ji Amaryu zu Menuki -
- 縦/height1.3cm
- 横/width4.9cm
- 厚み/thickness0.5cm
- 正価/price売却済-sold-
赤銅地で雨龍の姿を象った目貫。鱗がなく角もない龍の姿は、古銅鏡などに描かれていた龍の姿を思い起こさせる。そして私見ではあるが、日光東照宮陽明門に彫られた「息」の顔に似ていると思う。「息」は顔だけしかなく、どのような体を持っているのかは想像するしかない。現在の陽明門は江戸初期、寛永十三年に造替されたものである。カメラなどない時代、下から見上げるしかなかった彫刻群であるから、息の顔など見えてはいなかっただろう。やはり「息」ではと考えるのも早計だろうか。獅子の顔を持ち、龍の体に似た神獣・霊獣を色々と探したのだが一筋縄ではいかない。確かに雨龍の姿ではあるが、この上向いた鼻を見ると、雨龍と言い切ってよいものかと悩ましい目貫である。