Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縦/height 2.75cm 横/width 2.5cm 厚み/thickness 0.8cm 正価/price 売却済-sold-
インド最古の聖典「リグ・ヴェーダ」に起源をもち、敦煌の莫高窟第249窟の西面窟頂にその姿の原型を見ることが出来る風神雷神。日本で最も古く風神と雷神を対にしたのは仏師運慶の長男、湛慶であろうか。蓮華王院三十三間堂の観音二十八部衆、その両脇に加えられた風神と雷神。全30体の後方には千体の観音像が安置され訪れる者を圧倒する。千体のうち124体は平安期の作とされるが、その他は鎌倉時代に16年という時間をかけて再興された像である。このとき指揮をとったとされているのが湛慶である。江戸期に入り、俵屋宗達はこの三十三間堂の風神雷神像に影響を受けて有名な屏風絵を描いたといわれる。この宗達の画を尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一らが描き継いできた。風神雷神像には見られない愛嬌のある出で立ちは多くの江戸庶民に愛されたのであろう。江戸初中期、浮世絵に描かれるようになると一層おどけた姿となっていく。雷様の太鼓には三つ巴の紋が入るようになり、虎模様の腰巻きと脚絆などを身につけるようになる。
本作、コミカルなその造形は浮世絵などにみられる風神雷神であり、すっかり日本になじんだ姿である。素銅地に赤銅で髪と髭を、目と牙、ふんどしと小太鼓、風袋には金象嵌が施されている。お勧めの逸品。