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赤銅地象使い図二所物[小柄・笄] - Shakudo ji Zo tsukai Futatokoro mono-

赤銅地象と象使いの図二所物[小柄・笄]

赤銅地象と象使いの図二所物 背面

正価/price 売却済 -sold-

日本における象人気は、江戸八代将軍吉宗が象を見たいと云ったのが発端だ。享保十三(1728)年六月七日、交阯国(今のベトナム)広南生まれの二頭の象が長崎に到着した。雌は三ヶ月後に死んでしまったが、残された雄の象は十数人のお供を引き連れ、翌年74日もかけて長崎から京都御所、宮中参内にあたっては「広南従四位白象」という位をもらい、東海道をゆっくり江戸城へと向かった。道中各藩では街路や橋の補強、食餌の確保に大わらわ、多数の見物人には象を怖がらせないようにと大声や鳴り物を禁止するおふれまで出たという。象を一目見ようと、江戸に到着してからも人だかりが絶えることはなかった。そして初めて見る象に感嘆し、象を描いた双六・浮世絵・櫛・扇子などが売りに出され、享保十四年八月には「眉間尺象貢」という浄瑠璃が興行された。本作もそんな江戸時代の象人気により製作された刀装具の一つなのではないだろうか。体を洗って貰い、餌を準備して貰っている豪華な衣装をまとった象の姿が生き生きと描かれている。あまり入荷のない小柄・笄の二所物。お早めにご連絡を。

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