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刀装具【二所物】  根引き松に雪持ち笹/紋延乗 光晃(花押)(後藤家十三代)保存 - mon Enjo Mitsuakira / Hozon -

【赤銅七々子地根引き松に雪持ち笹図二所物】日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄・笄

銘/signature 紋延乗 光晃(花押)/mon Enjo Mitsuakira(kao)  正価/price 売却済-sold-
鑑定書/certificate 日本美術刀剣保存協会 保存刀装具鑑定書/N.B.T.H.K. HOZON TOSOGU

赤銅七々子地に高彫りで根引き松と雪持ち笹、金銀の色絵を纏った品の良い小柄・笄の二所物。 根引き松の意匠は、古く平安時代の宮廷行事「子の日のお遊び」「小松引き」正月はじめの子の日に行う野に出て小さな松を根から引き抜き、若菜を摘んでそれを食す健康や長寿を願う儀式が由来かと思われる。 真冬でも青々とした色を見せる常緑の松や笹は、不老長寿の象徴として正月飾りには欠かせない吉祥文様である。 雪を乗せた笹はその青さを保ったまま冬を越し、雪解けと共に葉と茎を起こす。 真っ白な雪には静寂と汚れのない純真さ、常磐色の松と笹には芯の通った強靱さ、そんな新春を祝う二所物である。
後藤家十三代 延乗 光孝(享保七年/1722~天明四年/1784)の作であると、後藤家十六代 方乗 光晃による極め銘が打たれており、日本美術刀剣保存協会の保存刀装具鑑定書が付いている。 金工鑑定秘訣によれば 「延乗 光孝はじめ光成と銘す 彫刻のありさま律義篤実にして一風あり肉合高からずして上品なり」 とある。 宗家としての品位と格式、そして技術の伝承といったあまりにも重い責任を負いながら、代々金工師として活躍した後藤家の人々。現存する作品を見るたびに、四百年余りの時間と彼らが成し遂げた偉業に感動するのである。

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