Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings
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縁縦/Fuchi.height 3.97cm 縁横/Fuchi.width 2.35cm 縁厚み/thickness 1.25cm
頭縦/Kashira.height 3.75cm 頭横/Kashira.width 2.0cm 正価/price 売却済-Sold-
荒ぶる波の間を兎が飛ぶ本作は、江戸時代初期に流行した『竹生島』の一節、「月海上に浮かんでは兎も波を走るか おもしろの島の景色や」に由来する。良質な赤銅地に七々子を打ち、爆ぜる波間で楽しげに跳ねる兎を金色絵、波しぶきを銀象嵌で彩った愛らしい縁頭である。
兎はほぼ世界中に棲息し、日本では縄文時代の遺跡から兎の骨が見つかっており、古代より兎は人と密接に関係していたようである。古事記に描かれる因幡の白兎は、淤岐島から稻羽まで水に浮かんだ和邇の背をぴょんぴょんとわたる。渡りきる前に和邇に毛を剥がれてしまう。そして月に住む兎。日本でも仏教伝来以前より信じられており、この二つの要素が相まって、謡曲(能)「竹生島」での「兎も波を走るか」という一節につながるのではないだろうか。縁が4cmに近く、大振りな縁頭を探している方にお勧め。