刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅磨地わらび図縁頭 - Shakudo migaki ji Warabi zu Fuchigashira -
- 縁縦/Fuchi.height3.8cm
- 縁横/Fuchi.width2.1cm
- 縁厚み/thickness1.2cm
- 頭縦/Kashira.height3.4cm
- 頭横/Kashira.width1.7cm
- 正価/price38,000円
黒々とした良質な赤銅磨地に、太い鏨ですっきりと彫られたわらびの姿。
啓蟄、寒さが緩み虫や小さな動物たちが目覚め土の中から出てくる頃になると、蕨こごみに薇ふきのとう等々、少し苦みのある山菜も土の中から顔を出す。本作、くるりと曲線を描きながら芽吹き伸びてゆくワラビを上品に描き出している縁頭である。
平安時代、春になると貴族たちは山里へ出かけ、山菜を摘み、宴を催したという。 万葉集巻八・一四一八に記された志貴皇子の歌
啓蟄、寒さが緩み虫や小さな動物たちが目覚め土の中から出てくる頃になると、蕨こごみに薇ふきのとう等々、少し苦みのある山菜も土の中から顔を出す。本作、くるりと曲線を描きながら芽吹き伸びてゆくワラビを上品に描き出している縁頭である。
平安時代、春になると貴族たちは山里へ出かけ、山菜を摘み、宴を催したという。 万葉集巻八・一四一八に記された志貴皇子の歌
石激る垂水のうへの早蕨の萌出づる春になりにけるかも
斎藤茂吉の万葉秀歌における解釈を添える。
巌の面を音たてて流れおつる、滝のほとりには、もうわらびが萌え出づる春になった、喜ばしい