日本刀販売・刀剣専門店【十拳-TOKKA-】

Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings

刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅七々子地守獅子図縁頭 無銘「京金工」保存刀装具鑑定書附 
- Shakudo nanako ji Mori-jishi zu Futichigashira [Kyo-Kinko] Hozon-

赤銅七々子地守獅子図縁頭 無銘「京金工」保存刀装具鑑定書附・鐔・縁頭・目貫・小柄

赤銅七々子地に金色絵を施した高彫象嵌で無邪気に戯れ遊ぶ獅子らを描いた縁頭。 獅子滾繍球ししこんしゅうきゅう、祥獅滾繍球(獅子滾繍球図というのは夫婦の獅子が戯れるうちに二疋の毛が珠になり、その中から子獅子が生まれるという吉祥譚)が元になっていると思われる本作の獅子らは、珠の代わりに鈴緒でじゃれて遊んでいる。はじめは守り袋と思っていたが、緒を通している金環に、菊座という縁を菊の花びらのように仕立てた座金が見られることから、形は少々いびつだが、神社にある大きな鈴、本坪鈴ほんつぼすずのたぐいなのかもしれないと考えた。
鈴には鈴緒と呼ばれる螺旋状に綯われた紐が付く。緒に触れることで天と地がつながり、鈴の清く美しい音色によって魔を祓い清める。魔除けと浄化である。
清の時代、李斗の著作「揚州畫舫録」ようしゅうがほうろくによると、獅子の造形物(装飾物)は繍帯、鈴鐺、旋螺紋と共に描かれることが多く、滾鑿繍球(繍球で遊ぶ姿)、出鑿恵子(子供が生まれる)の造形もまた多いとある。神社を守る獅子(狛犬)には、足下に繍珠と呼ばれる丸い玉や子獅子が一緒になっている様式もある。 「獅」が「事」に通じることから、獅子の意匠と他の意匠の組み合わせで多様な吉祥を表現出来る。「獅子滾繍球」は「好事在後頭」(善いことは後ろに付いてくる)という意を表し、二匹の獅子で「事事如意」(何もかも思い通り)の意になる。
本作、普段は厳かに社に坐す獅子の親子が、鈴と鈴緒で戯れ遊んでいる姿のようである。持ち主の魔を祓い、浄化し、何もかも思い通りになるようにとの思いと、平和と安寧が籠められているような逸品である。

≪ 装具 商品一覧のページに戻るご注文・ご質問はこちらから ≫