日本刀販売・刀剣専門店【十拳-TOKKA-】

Japanese Antique SAMURAI Sword and Fittings

刀装具【鐔・縁頭・目貫・小柄】 赤銅七々子地寒山拾得図 無銘「奈良」保存刀装具鑑定書附
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【赤銅七々子地寒山拾得図 無銘「奈良」保存刀装具】日本刀専門店【十拳-TOKKA-】刀装小道具・刀装金工・鐔・縁頭・目貫・小柄

赤銅七々子地に高彫色絵で縁には巻物を広げる寒山、頭には箒を手にする拾得が描かれた奈良派の優品である。見る角度によって寒山と拾得の表情が違ってみえる。奈良派は幕府の抱え工として由緒ある家柄であり、奈良三作と呼ばれる利寿、乗意、安親に政随を加えた四人の著名で、そのため門人も多く、後藤系、横谷派とならび三大門閥を形成した。
本作、寒山拾得図は道教、仏教に関わりの深い人物を描いた道釈人物図の中でも多く見られる画題である。寒山は唐の時代、中国浙江省にある中国三大霊山の一つ天台山の山中にいたとされる詩人であり、拾得は幼い頃豊干禅師に拾われて、天台山にある国清寺で育った僧である。寒山詩集、三陰詩集序において著者の閭丘胤は書く。
「寒山という者がどこの誰かは知らぬ。古老が寒山を見たという。人々は彼を貧しい風狂の士だという。・・・国清寺には拾得という者が食堂で働いており、常日頃、残った菜滓を竹筒に貯め、寒山が来るともたせていた。・・・ ある時は寺の廊下をゆっくりと歩きながら喚き叫び、快活に独りで話し、独りで笑う。寺僧が彼を追い払おうとすると、立ちはだかり手をたたき大声で笑いようやく立ち去る。・・・樺皮の冠に破れた布をまとい木沓で歩く。・・・」
呵々大笑。寒山はよく笑う。誰に向けられた笑いではないゆえに、端から見るとそれは狂気を連想させる。だがそれこそが禅者の笑いであり、「風狂」という悟りの境涯を現したものにほかならない。
四時無止息,年去又年來。萬物有代謝,九天無朽摧。
東明又西暗,花落復花開。唯有黄泉客,冥冥去不廻
寒山詩より 寒山詩 著/閭丘胤 撰
四季はめぐりとどまることなく、年は過ぎ去りまた年はくる。
万物は移り変わるが、天道朽ち砕けることはない。
東の空が明るくなると、西の空から暮れていき、花は落ち、また開く。
ただ黄泉への客のみ暗闇から戻ってはこない。

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